All in One Accessibility
Skynet Technologies社が提供するAll in One Accessibility®ウィジェットをDrupalサイトに統合し、WCAG、ADA、その他の国際的なアクセシビリティ基準への準拠を支援するモジュールです。
all_in_one_accessibility
インストール
composer require 'drupal/all_in_one_accessibility:^1.5'
概要
All in One Accessibility®は、140以上の言語をサポートし、70以上のアクセシビリティ機能を提供するAIベースのウィジェットです。スクリーンリーダー、音声入力・ナビゲーション、辞書機能、バーチャルキーボード、各種アクセシビリティプロファイル、手話対応(ブラジルポルトガル語Libras)などの機能を備えています。
このモジュールは、視覚・聴覚障害者、運動機能障害者、色覚異常者、ディスレクシア、認知・学習障害、てんかん、ADHDなど、さまざまな障害を持つユーザーのウェブサイト体験を向上させます。
対応するアクセシビリティ基準には、ADA、WCAG 2.0/2.1/2.2、Section 508、オーストラリアDDA、欧州EAA EN 301 549、英国Equality Act、イスラエル標準5568、カリフォルニアUnruh Act、オンタリオAODA、カナダACA、ドイツBITV、フランスRGAA、ブラジルLBI 13.146/2015、スペインUNE 139803:2012、日本JIS X 8341、イタリアStanca Act、スイスDDAなどが含まれます。
ISO 9001:2015およびISO 27001:2013認証を取得し、GDPR、COPPAに準拠しています。W3CおよびInternational Association of Accessibility Professionals(IAAP)のメンバーでもあります。
Features
- 140以上の言語をサポートするマルチリンガルアクセシビリティウィジェット
- 70以上のアクセシビリティ機能(スクリーンリーダー、音声入力、音声ナビゲーション、辞書、バーチャルキーボード等)
- AIによる画像の代替テキスト自動修正機能
- 複数のアクセシビリティプロファイル(視覚障害、認知障害、ADHD、てんかん等向け)
- カスタマイズ可能なウィジェット外観(29種類のアイコン、色、サイズ、位置)
- アクセシビリティステートメントへのカスタムリンク設定
- GA4トラッキング対応
- Lighthouse(Chrome DevTools)での測定時は自動的にウィジェットを非表示
- 国際的なアクセシビリティ基準(WCAG、ADA、Section 508等)への準拠支援
Use Cases
ウェブサイトのADAコンプライアンス対応
米国でサービスを提供する企業や公共機関がADA(Americans with Disabilities Act)に準拠する必要がある場合に最適です。モジュールをインストールして有効化するだけで、スクリーンリーダー対応、フォントサイズ調整、コントラスト強調などの機能を訪問者に提供できます。
欧州EAAへの準拠
EUの European Accessibility Act(EAA)EN 301 549への準拠が求められるサイト向け。2025年6月以降、多くのデジタルサービスでアクセシビリティ対応が義務化されるため、このモジュールで迅速に対応できます。
日本のJIS X 8341対応
日本のウェブアクセシビリティ規格JIS X 8341への対応が必要な官公庁、自治体、公共団体のウェブサイトに活用できます。
視覚障害者向けサイト最適化
視覚障害を持つユーザー向けに、スクリーンリーダー機能、高コントラストモード、フォントサイズ拡大、リンクのハイライト表示などの機能を提供します。
認知・学習障害者向けサポート
ディスレクシアやADHDなどの認知・学習障害を持つユーザー向けに、読みやすいフォント、フォーカスモード、読み上げ機能などを提供します。
多言語サイトのアクセシビリティ対応
140以上の言語をサポートしているため、多言語対応のDrupalサイトでも各言語でアクセシビリティ機能を提供できます。
企業ブランドに合わせたウィジェットカスタマイズ
29種類のアイコンデザイン、カスタムカラー、サイズ・位置の詳細設定により、企業のウェブサイトデザインに違和感なく溶け込むアクセシビリティウィジェットを配置できます。
Tips
- ライセンスキーがなくてもモジュールはフリー版として動作します。まずはフリー版で機能を評価し、必要に応じて有料版にアップグレードすることをお勧めします。
- ウィジェットの位置はサイトのデザインに合わせて調整してください。一般的には右下(Bottom Right)が最もユーザーに認識されやすい位置です。
- カスタム位置を使用する場合は、レスポンシブデザインを考慮して、モバイルでの表示も確認してください。
- アクセシビリティステートメントページを作成し、Statement Linkに設定することで、サイトのアクセシビリティへの取り組みをユーザーに示すことができます。
- ウィジェットの色はサイトのブランドカラーに合わせると、デザインの一貫性が保たれます。ただし、アクセシビリティの観点から十分なコントラストを確保してください。
- Lighthouseでのパフォーマンス計測時は自動的にウィジェットが非表示になるため、計測結果には影響しません。
- 有料版ではPDF/ドキュメント修正、ホワイトラベル、ライブ翻訳、VPAT/ACRレポート、手動監査などの追加機能を利用できます。
Technical Details
Admin Pages 1
/admin/config/development/all-in-one-accessibility/ada_compliance
All in One Accessibilityウィジェットの外観と動作を設定する管理画面です。ライセンスキーの入力、ウィジェットの色・位置・アイコンのカスタマイズができます。
権限 1
Hooks 5
hook_help
モジュールのヘルプページ(/admin/help/all_in_one_accessibility)に表示される説明テキストを提供します。
hook_library_info_build
動的にJavaScriptライブラリを構築し、アクセシビリティウィジェットを読み込みます。設定値(色、位置、アイコンタイプ等)をURLパラメータとして外部スクリプトに渡します。管理画面以外のページでのみ読み込まれ、Lighthouseによるテスト時は自動的に除外されます。
hook_page_attachments
すべてのページに対してアクセシビリティウィジェットのライブラリをアタッチします。
hook_install
モジュールのインストール時に実行され、サイト情報をSkynet Technologies社のAPIに自動登録します。サイト名、ドメイン、管理者メールアドレスのドメイン部分を使用したno-replyアドレスが送信されます。
hook_uninstall
モジュールのアンインストール時に実行され、設定データ(all_in_one_accessibility.userid.settings)を削除します。
Troubleshooting 5
1. モジュールが有効になっているか確認してください(/admin/modules)。2. キャッシュをクリアしてください(drush cr または 管理画面 > 環境設定 > パフォーマンス > キャッシュをクリア)。3. 管理画面ではウィジェットは表示されません。フロントエンドのページで確認してください。4. Lighthouseなどのパフォーマンス計測ツール使用時は自動的に非表示になります。
入力したライセンスキーが無効または期限切れです。Skynet Technologies社からのライセンス確認メールを確認するか、同社のサポートに問い合わせてください。ライセンスキーなしでもフリー版として動作しますが、一部機能が制限されます。
ブラウザのキャッシュとDrupalのキャッシュを両方クリアしてください。外部スクリプトにはランダムなタイムスタンプパラメータが含まれていますが、ブラウザが古いスクリプトをキャッシュしている可能性があります。
「all_in_one_accessibility_settings」権限がユーザーロールに付与されているか確認してください(/admin/people/permissions)。この権限は制限付きアクセスとして設定されているため、デフォルトでは管理者のみがアクセスできます。
サーバーにPHPのcURL拡張機能がインストールされているか確認してください。また、サーバーからSkynet Technologies社のAPI(ada.skynettechnologies.us)への外部通信が許可されているかファイアウォール設定を確認してください。
Security Notes 5
- このモジュールは外部のJavaScriptスクリプトをサイトに読み込むため、Skynet Technologies社のサービスに依存します。信頼できるサードパーティサービスとして認識されていますが、外部スクリプトの読み込みに伴うセキュリティリスクを理解した上でご利用ください。
- インストール時にサイト名、ドメイン情報がSkynet Technologies社のAPIに送信されます。これはウィジェットサービスの登録と利用統計のために使用されます。
- ライセンスキーの検証およびウィジェット設定の同期時に、外部APIとの通信が発生します。サーバーのファイアウォール設定でこれらの通信が許可されている必要があります。
- 「all_in_one_accessibility_settings」権限は制限付きアクセス(restrict access: TRUE)として設定されており、信頼できる管理者にのみ付与することを推奨します。
- このモジュールはGDPRおよびCOPPAに準拠していると公式に宣言されていますが、具体的なデータ処理についてはSkynet Technologies社のプライバシーポリシーを確認してください。