Google Analytics GA4
Google Analytics 4 (GA4)のトラッキングコードをDrupalサイトに簡単に統合するためのモジュールです。
ga4_google_analytics
インストール
composer require 'drupal/ga4_google_analytics:^1.1'
概要
GA4 Google Analyticsモジュールは、Google Analytics 4（GA4）のトラッキング機能をDrupalウェブサイトに統合し、ユーザー行動やエンゲージメントに関する高度な分析を提供します。
このモジュールを使用すると、GA4の測定IDを設定するだけで、ページビュー、クリック、コンバージョンなどをトラッキングできます。GA4のイベント駆動型トラッキングシステムを活用し、Drupal環境内でウェブサイトのパフォーマンスを最適化するためのデータ収集が可能になります。
特定のページやユーザーロールに基づいてトラッキングを制御する機能も備えており、管理画面や特定のユーザーページをトラッキングから除外するなど、柔軟な設定が可能です。また、Klaroなどのクッキー同意管理ツールと統合するためのカスタムスクリプト属性機能も提供しています。
Features
- Google Analytics 4（GA4）の測定ID設定によるトラッキングコードの自動挿入
- 特定のページパスに基づくトラッキングの許可または除外設定（ワイルドカード対応）
- ユーザーロールに基づくトラッキングの制御（特定のロールのみトラッキング、または全ユーザートラッキング）
- カスタムスクリプト属性の設定によるKlaroなどのクッキー同意管理ツールとの統合
- GDPRなどのプライバシー法規制への対応を支援するスクリプトブロック機能
Use Cases
基本的なサイトトラッキング
サイト全体のページビュー、ユーザー行動、トラフィックソースを追跡したい場合。GA4測定IDを設定するだけで、すべてのページでトラッキングが有効になります。ロールやページの設定は空のままにしておくと、すべてのユーザーとページが対象になります。
管理者を除外したトラッキング
管理者やスタッフのアクセスをトラッキングから除外したい場合。Roles設定で「authenticated」や「anonymous」のみを選択することで、管理者ロールを除外できます。または、Pages設定で「/admin/*」「/node/*/edit」などを除外対象に設定します。
特定ページのみをトラッキング
ランディングページやコンバージョンページなど、特定のページのみをトラッキングしたい場合。Pages設定で対象ページのパスを入力し、「指定したページでアナリティクスを使用する」を選択します。
GDPRコンプライアンス対応
EUのGDPR等のプライバシー法規制に準拠するため、クッキー同意を得てからトラッキングを開始したい場合。Klaroモジュールをインストールし、GA4 Scripts Custom Attributesに「type="text/plain" data-type="application/javascript" data-name="ga"」を設定します。これにより、ユーザーが同意するまでスクリプトがブロックされます。
開発・ステージング環境でのトラッキング無効化
本番環境でのみトラッキングを有効にし、開発・ステージング環境では無効にしたい場合。環境ごとに異なる設定をエクスポート/インポートするか、Configスプリット機能を使用して環境別に測定IDを設定します。
Tips
- GA4ではデータの反映に24〜48時間かかることがあります。設定直後にデータが表示されない場合は、しばらく待ってからGoogle Analyticsダッシュボードを確認してください。
- リアルタイムレポートを使用すると、トラッキングが正しく動作しているかすぐに確認できます。
- テンプレートをオーバーライドすることで、カスタムイベントトラッキングやeコマーストラッキングなどの高度な機能を追加できます。テーマのtemplatesディレクトリにga4-google-analytics.html.twigをコピーして編集してください。
- 管理画面（/admin/*）やユーザー編集画面（/user/*/edit）をデフォルトで除外することで、より正確なユーザー行動データを収集できます。
- 複数の環境（開発・ステージング・本番）で異なる測定IDを使用する場合は、Configuration Splitモジュールの使用を検討してください。
Technical Details
Admin Pages 1
/admin/config/services/ga4-google-analytics
Google Analytics 4のトラッキング設定を行う画面です。測定ID、トラッキング対象ページ、対象ロールを設定できます。
権限 1
Hooks 3
hook_page_attachments
ページにGA4トラッキングコードを添付するために使用されます。設定された条件（ページパス、ユーザーロール）に基づいてトラッキングスクリプトを挿入するかどうかを判断します。
hook_theme
ga4_google_analyticsテーマフックを定義し、トラッキングコードのテンプレートを登録します。
hook_help
モジュールのヘルプページにドキュメントを提供します。
Troubleshooting 4
1. GA4測定IDが正しく設定されているか確認してください。2. 現在のユーザーロールがトラッキング対象に含まれているか確認してください。3. 現在のページがトラッキング対象（または除外対象外）であるか確認してください。4. キャッシュをクリアしてページを再読み込みしてください。
Google Analyticsにログインし、管理パネル > データストリーム > 該当するストリームをクリック > 右上に表示される「G-」で始まるIDをコピーしてください。
1. Klaroモジュールが有効で、Google Analyticsサービスが設定されているか確認してください。2. GA4 Scripts Custom Attributesに正しい属性（data-name="ga"など）が設定されているか確認してください。3. data-nameの値がKlaroで設定したサービスのマシン名と一致しているか確認してください。
「ga4 configre」パーミッションを持つロールでログインしているか確認してください。管理者ロールにはこのパーミッションを付与してください。
Security Notes 3
- GA4測定IDは機密情報ではありませんが、サイトのHTMLソースに公開されることを認識してください。
- Scripts Custom Attributes設定への入力はXSSフィルターでサニタイズされますが、不正な属性を設定しないよう注意してください。
- 「ga4 configre」パーミッションは信頼できる管理者ロールにのみ付与してください。悪意のあるユーザーが測定IDを変更すると、データが第三者に送信される可能性があります。